健康で安心して住み続けられる「まちづくり」をめざして

せいりゅう

2021/11/10

先日、衆議院選挙がありましたが、皆さんちゃんと投票に行きましたよね(この原稿は締め切り日をとっくに過ぎた10月30日に書いていますが、選挙結果はまだ不明の段階です)。今回は、やや異常な事態の中での選挙となりました。

▼「コロナ禍」で飲食業、観光業をはじめ多くの国民が苦しんでいる中、いかに国民生活の立て直しの具体的な政策を提起できるかが問われ、また、過去の、国民への重大なごまかしや隠ぺい事件をどう総括するかも問われる選挙でした。

▼我々の立場としては、国民の医療、福祉を受ける権利をどう保障していくか、今後の医療体制をどう築いていこうとするのかを問いたい選挙でした。民医連内部だけの調査ですが、毎年経済的理由で受診が遅れて死亡する人が50人近くあります。今年はコロナ禍で困窮し受診をためらったり、コロナ対応のために一般医療が縮小されたりして、このような「犠牲者」は増えると思われます。新型コロナに感染しても、入院も入所もできず自宅待機となり恐怖のなかで亡くなるケースも多くありました。まさに医療供給体制の「立て直し」が必須です。選挙の中で各政党が政策に医療、介護をどういう方向にもっていこうとしているか、見極めなければなりません。

▼現在、新型コロナ感染者は急速に減っています(10月末現在)が、第6波の襲来もありうるし、さらにインフルエンザの流行など、医療現場ではまだまだ気が抜けない日々が続きます。必要な医療、必要な介護が損なわれないように力を尽くしていきたいと思います。

診療所医師 柄澤正人

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