31回目を迎えた空襲体験・戦争体験を語りつぐつどい
2019/11/06
「空襲体験・戦争体験を語りつぐつどい」が、7月28日(日)、大垣市多目的交流イベントハウスで開催されました。この「つどい」は、31年目を迎えました。
大垣空襲の「特徴」としては、空襲が6回あったこと、4回目の空襲は原爆投下訓練としてのパンプキン爆弾投下であったこと、7月29日の大空襲での死者が50名と他の都市に比べて少なかったこと、等があげられます。
今年の参加は45名。戦後世代も四分の一から三分の一ほど、3人の大学生の参加、大垣の戦災遺族会、養老や安八の遺族会からの複数参加もありました。
例年、参加者が発言し、それを聞く、というスタイルでこの会を持っていますが、それぞれの方の体験の報告に加えて、空襲や戦争をどう伝えていくのか、課題提起が話題のひとつになりました。
戦争について小学生の学習時間は少ないので、教育委員会などに働きかけながら、伝えていく行事・とりくみを始めています。「焼夷弾」とか「防空壕」、「空襲警報」などといった用語は、小学生どころか若い親さん方にもなじみはありません。そもそも、当時の生活そのものが今からは想像できないような時代、それを実感を持ってわかりやすく伝えていく必要があります。
体験記、手記、あるいは子どもが接しやすい童話など、まとめられたものを読み直してみる、戦跡めぐりなど当時と同じ場所に立って当時を想像する、など知らない世代に伝えるさまざまな工夫が大事でしょう。
「語りつぐつどい」は、体験世代の方にとっても、語る、聞く、ということを通じて、改めてリアルに空襲・戦争を実感し直す場になっているのではないでしょうか。
(高木正一)